続ブレンハイムスポットあるいは道草俳句日記 迷走工房

迷走工房

現代俳句新人賞という賞に毎年応募してきた。
俳句を始めた頃からなので、確か17年間?
佳作が1回。
年齢制限があるため、受賞に至らないまま今年で卒業ということに。

今年は最後なので、完成度を気にせず、楽しんで作った連作を応募した。
ある人のブログにインスパイアされて作ったもの。
記念に晒しておきます。

迷走工房  岡田由季

あたらしく咲きなほしたり時計草
細部までシンメトリーに揚羽蝶
百合の香や知らない人へ出す手紙
徹夜明けなれど茅の輪をくぐりけり
差入れの薔薇と干物とチョコレート
ハイヒール履いてここまできて裸足
デザイン画描く傍らの缶ビール
車庫入れに失敗ののちプチトマト
新涼の天井近く段ボール
先生と呼ばるる母や萩の道
豊の秋ベリーダンスの臍眺め
秋灯を閉ぢ込めてあるショーケース
事務の日の鈴虫は翅すり減らし
灯火親し我が名の一字難しく
地下鉄の駅に月光浸みてくる
占ひの半分当たるポインセチア
冬靄の街の問屋を訪ひ歩く
裸木の見ゆる席からする電話
十二月黒をめくれば裏は赤
職人が何回目かの嚔をす
山茶花の奥は画廊になつてゐる
底冷の床に並べるなめし革
ネイルカラー剥がれはじめる聖夜かな
工業用高速ミシン春二番
納税期艶を増したる爬虫類
休日をひたすら眠る春大根
春ショール新製品に立ち止まる
揚雲雀公証役場までの道
人生で五番目くらい花疲れ
菜の花を括り花束とは見えず

テーマ : 俳句
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

由季

Author:由季
大阪泉州在住 
2014年に『犬の眉』という句集を出しました。
キャバリアKCスパニエルのくりまる(2004年12月18日生)の世話係です。

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