続ブレンハイムスポットあるいは道草俳句日記 『ただならぬぽ』 田島健一

『ただならぬぽ』 田島健一

『ただならぬぽ』 田島健一(ふらんす堂) より

猫あつまる不思議な婚姻しずかな滝
いれものにいれるとねむるように鯊
グリコ横取り僕の横ふかい霧
白鳥定食いつまでも聲かがやくよ
牡蠣するする食う貞操観念ぼんやり
空がこころの妻の口ぶえ花の昼
謹賀新年まなこきれいな蛸つかみ
忠実な嫁の嫁菜の読めない愛
誰か空をころして閉じ込めて鶴を
事務員はパパイヤ他人のために切る
西日暮里から稲妻見えている健康
滝凍てて夜な夜な途方もない配膳


田島健一氏は結社の大先輩なので、年下だけど「たじまさん」と呼んでいる。
私が俳句を始めた頃、たじまさんは
「卒業の写真半分以上が空」
「妻となる人五月の波に近づきぬ」
といった、青春性を感じさせるような俳句を作っていた。
それらの作品もこの『ただならぬぽ』に収められていることは少し意外。

俳句を語るとき、発見がある、とかない、とか言うことがある。
いや、最近は流行じゃないのか、あまり言わないかな?
それはともかく、たじまさんの俳句は、私からすると発見ではなく、発明というイメージがある。
『ただならぬぽ』は、謎の面白発明品が、たくさん集まって壮観だね、という印象だ。



テーマ : 俳句
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

由季

Author:由季
大阪泉州在住 
2014年に『犬の眉』という句集を出しました。
キャバリアKCスパニエルのくりまる(2004年12月18日生)の世話係です。

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