続ブレンハイムスポットあるいは道草俳句日記 佐々木貴子句集『ユリウス』

佐々木貴子句集『ユリウス』

ご縁があり読む機会をいただきました

佐々木貴子句集『ユリウス』より

龍の眼のつぶさにみえし初詣
花の陰暗い左目明るい右目
鬱蒼と繁るパセリのなか涅槃
落ちてきた君は重たし星月夜
満月の柱時計が重くなる
磨硝子ぼんやりと蛾が咲いている
口笛の終は風なり冬の駅
むくむくと慈母育ちゆく大花野
虹と思うた途端に虹の骨と皮
わたくしを清浄綿が咲きこぼる

あとがきに「有季定型に対する葛藤」「窮屈な十七音」「季語という壁」等の言葉があり
私自身俳句をやっていてそんな風に感じたことが無かったのでちょっとびっくり。
けれど、形式に対するストレスみたいなものをパワーに変えてゆくやり方もあるのでしょう。
逆に最初すんなり定型に馴染んだとしても、長く続けていくうちにはいろいろあるだろうしね。


「現代俳句新鋭シリーズ」ですが

1 私の知る限り未刊行
2 宮本佳世乃『鳥飛ぶ仕組み』(2012)
3 佐々木貴子『ユリウス』(2013)
4 岡田由季『犬の眉』(2014)
5 柏柳明子『揮発』(2015)

今のところ女性ばかり。
作風はバラバラ。それは良いことだと思う。
装丁はおそらく同じ方が担当していると思うのだけれど
これも紙質からしてバラバラですね。

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No title

シリーズとはいえ見事に個性が出ている証かも。
そしてほんと私のはフラメンコ色(笑)

Re: No title

> シリーズとはいえ見事に個性が出ている証かも。
> そしてほんと私のはフラメンコ色(笑)

そうか!フラメンコの炎だったのね。
プロフィール

由季

Author:由季
大阪泉州在住 
2014年に『犬の眉』という句集を出しました。
キャバリアKCスパニエルのくりまる(2004年12月18日生)の世話係です。

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