続ブレンハイムスポットあるいは道草俳句日記 空の会 永末恵子さんを偲んで

空の会 永末恵子さんを偲んで

今日の空の会は、去年2月に亡くなられた永末恵子さんの俳句がテーマ。
盛会だった。

レポーター:中田剛氏 野間幸恵氏

野間さんは長い間、永末さんと近しく俳句を続けてこられた。
同会で2年前、野間さんの句集『WOMAN』がテーマとなった際は、永末さんがレポーターだった。

お二人のレポートを中心に、参加者各々の少しずつ違う永末恵子像が語られた。


資料からの孫引きになるが、永末恵子さんの作品より

淋しさは水を摑んで泳ぐなり  

針の目を抜けて来るらん秋の猫

退屈が大きな桃となっている

霙降るふっと不思議な笑い方

豆を煮るときおり暗い人が出て

つばくろの滑空借景でありぬ

古き人どてらのように晴れている

満月やそろそろ知らぬ町である

ゆで卵食べてしばらく泳ぐなり

灰皿を大きくしたる五月闇

これからが面白くなる百合根かな

水仙やしーんとじんるいを悼み

目の中の水あたたかき平屋かな

つつがなく白紙にもどる冬の猫




永末さんは急逝だった。
フェードアウトではなくカットアウト。
残された者にとっては大変残念だけれど、それも永末さんらしいと言えるのかも知れない。

テーマ : 俳句
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

由季

Author:由季
大阪泉州在住 
2014年に『犬の眉』という句集を出しました。
キャバリアKCスパニエルのくりまる(2004年12月18日生)の世話係です。

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