続ブレンハイムスポットあるいは道草俳句日記 小池正博句集『転校生は蟻まみれ』

小池正博句集『転校生は蟻まみれ』

川柳のこいけさんの句集ですよ。

『転校生は蟻まみれ』小池正博(編集工房ノア) より
 
寝室を流れるものは芥川
右手と右手つないで登ってゆく
戦争に線がいろいろありまして
将軍は来てくれなかった違い棚
川上で心の牛を取りかえる
都合よく転校生は蟻まみれ
独房にマーマレードのそなえつけ
ゴーレムのままで十年座りきる
次の手は在所の月というやつだ
恐竜の皮膚の色では悩まない
正直に言います狢を呼びました
あけがたのあねのでんわにあおいあざ


不思議おもしろい小池さんの川柳、あっけらかんと怨念に満ちている。
相変わらず、使われている言葉に感覚で反応するような読み方しかできないけれど
読み手はそれでも良いのかなと思ったりして。

前作『水牛の余波』に付箋をはりつけたままだった・・・
ちなみにこんな句をチェックしていました。

『水牛の余波』小池正博(邑書林、2011) より

狼が去っても比叡おろしでしょ
蕎麦湯かけるぞ拙僧行状記
プラハまで行った靴なら親友だ
はじめにピザのサイズがあった
沖漬けをたべたのだろう光りだす
応仁の乱も半ばに仮縫いへ
カモメ笑ってもっともっと鴎外
秋までに阿吽の「吽」に逢いにゆく
雨の日は厚物咲が這うてくる
アンデスをかじるスタッフ募集中



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プロフィール

由季

Author:由季
大阪泉州在住 
2014年に『犬の眉』という句集を出しました。
キャバリアKCスパニエルのくりまる(2004年12月18日生)の世話係です。

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