続ブレンハイムスポットあるいは道草俳句日記 『鏡』 第二十四号

『鏡』 第二十四号

『鏡』第二十四号 より

判子屋に苗字の増える四月かな  大上朝美


判子屋さんの仕入れ事情を知らないけれど、
注文されて入荷したものがそのままラインナップに加わったのか、
それとも見込みでいくつかの苗字を増やしてみたのか。
四月に増える苗字は期待の新人みたいで可笑しい。



税務署の桜からまづ満開に  笹木くろえ

街のあちらこちらの桜、遅速の順序は決まっている。
日当たりの関係だろうか。うちの近くでは商工会議所の桜が一番早い。
住んでいる街と、桜への愛着。



水木しげるの水を浮かんでくる蝌蚪よ  羽田野令

水木しげるの水ってなんだろう。
妖怪っぽい水かな。
この蝌蚪たちは普通の蛙にはならない気がする。


合計のかなしきこともバナナかな  三島ゆかり

謎めいているが、なんとなく叩き売りをイメージ。
威勢がいいようでちょっとかなしい。









テーマ : 俳句
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

由季

Author:由季
大阪泉州在住 
2014年に『犬の眉』という句集を出しました。
キャバリアKCスパニエルのくりまる(2004年12月18日生)の世話係です。

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